初めてNYに行ったのは23歳。
ベテランの方々に便乗して連れて行ってもらいました。行ったことの無い憧れNYにまさかの大御所の方々からの「一緒に行く⁉️」のお誘いにスケジュールも確認せず今でも覚えいる即答で「はい」。
当時は社員としてスポーツクラブで働いていたしレッスンも週4でこなしていたので、その後が大変。でも理解ある上司の取り計らいでなんとか決行。その結果が2泊4日?5日?忘れたけど弾丸でした。
しかもまたこの旅行かカナリ笑えてまたいつか書きたいと思いますがあんまり一人で、と言うかほとんど海外に行った事のない私がまさかのNY。仕事の関係で大御所の方々は先に出発。私はたった一人で、しかもポートランドで乗り換えトランジット。予想はつくと思いますがまた色々やらかしました。それはいつかの投稿にするとして、、
初めてのNY。初めてのブロードウェイミュージカルがこの「ブリングインダノイズ ブリングインダファンク」
タップの舞台です。
当時全くタップは経験なし。興味も無い訳ではないけど凄くある訳でもない、
大御所の皆様が行くと言われて行かな訳にはいかない。初めてだから一人ぼっちになってもやる事もない。だから一緒に行く事に。
ご一緒したタップダンサーの方は「これを観る為に来た」と。いつかの、3年まえのムーランルージュ観に行った私と同じ。
今思うとこの時誘って頂き、いやNYに無理矢理弾丸で行って良かったと思う程の感銘とエナジーを受けました。
この舞台こそブラックカルチャーと私は思う、、
その昔、奴隷として鎖に繋がれて船に乗せられて虐げられていた時の怒りが脚で踏むステップに替えていたとか
黒人タップはルーツは怒りから生まれた、と教えてもらった記憶があります。
ただその教えてもらったそれがタップなのかこの舞台のルーツかは定かではないです。
このブリングインダノイズ、通称ノイズざファンクはその黒人の奴隷時代捕まって船に乗せられてアメリカまで渡ってと言う歴史をタップで、舞台で表現しています。
今でもちゃんと鮮明に覚えいます。
主役セヴィオン グローバー。映画「タップ」に子役として出ていた方。もう忘れられない。タップの技術は勿論、楽しそうなニコッとクシャッと笑った印象的な笑顔。かと思えば黒人の歴史を物語るストーリーの中での表情。悲しみや怒りにも取れる深い表情。
遠く海を渡り奴隷として船に乗ってくるシーンはただ一人で足先で「シャー」と言う音だけで波の音海の音を奏で、衣装は上下真っ白のパジャマの様な簡単な物。肌の色とその白さのコントラストが印象的で一気にその世界に連れて行かれました。
そのあとも様々なシーンが続きましたが一番覚えているのがクレジットカードのシーン。
現代になって、勿論今ではなく1970年くらい。身なりがいくら高価なスーツを来て、ピカピカの靴を履いていてもタクシーは黒人には止まってくれない。
止まってくれないからゴールドのピカピカのカードをタクシーに向けて見せてお金を沢山持っている事をアピールしても白人には止まって乗せるけど何故か黒人には止まってくれない。
とても印象深いです。そして根深さを感じるし現在も表立ってはいないけれど、まだまだそう言った事が最近も起こった事件を引き起こしていて悪い歴史を感じます。
音楽はヒップホップベース。ラッパーと黒人の重厚な女性ボーカル。もの凄いエネルギー量。私舞台の音収録CD持ってます!聞きたい方は私までです